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2017年2月8日水曜日

米国と中国のAI特許

数の米国、攻める中国 AI特許6万件を解剖
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/ai-patent/

上記記事で取り上げられているように、特許出願の件数では米国が1位であるものの、伸び率では中国が1番となっています。一方、日本は出願件数では減少となっています。

驚いたのは、米国のAI関連論文のうち12.7%が中国の機関や個人との共著とのこと。2位の英国の5.1%との二倍強のパーセンテージですね。

一方日本は1.8%のみ。

AI特許出願及び論文の競争では日本は完全に出遅れている、ということでしょうか。

2017年2月5日日曜日

保険業界とFinTech 3: AXAグループの取り組み

保険会社とFinTechシリーズ、最後のポストです。

保険業界とFinTech 1: FinTechとInsureTech
保険業界とFinTech 2: ダイレクト系損害保険会社の財務諸表
保険業界とFinTech 3: AXAグループの取り組み

保険業界のデジタル化の現状と取り組みを例に、保険会社のDigitalizationでAXAが取り上げられることが多いです。

以下、上記レポートでAXAについて言及されている箇所のポイントをまとめます。
  • AXAは、アメリカのバークシャーハサウェイに次いで世界2位の規模お有する、フランスの保険グループである。2014年の総収入は1,612億ドルを超え、顧客数は1億人を超える。
  • 近年はDigital Transformationを最優先の戦略課題として掲げており、2013年から2015年間の3年間で9.5億ユーロの投資を行っている。
  • 同社のデジタル化の取り組みの要の組織として、AXA Lab、AXA Strategic Ventured, Data Innovation Labがある。
  • AXA Labは2013年10月にデジタル文化の醸成、イノベーションを主導することを目的にシリコンバレーに設置された組織である。トップテクノロジー企業等との関係構築や、テクノロジーに関する新規事業、タレントの動向をつかむことをミッションとしている。
  • AXA Strategic Venturesは、保険および資産運用、金融技術、ヘルスケア事業における イノベーション企業への投資を行うことをミッションとするベンチャーキャピタルであり、AXA Labをオフィスを共有している。
  • Data Innovation Labは2014年にパリに設置されたビッグデータ分析を専門とするチームである。顧客サービスや商品開発等のサポートを行っており、Kaggleで自動車てレマティクスのデータを用いたアルゴリズム開発コンペの実施をした。
下記はAXA Lab設立の際のアナウンスメントメッセージです。

Frédéric Tardy, Chief Marketing & Distribution of AXA Group announces the creation of the AXA Lab


また、AXAがDisruptiveなinnovationに対し、どのように取り組んでいこうしているかを説明するメッセージムービーもあります。

AXA partners with startups to develop disruptive business models


日本の保険会社ではSOMPOホールディングスがSOMPO Labを立ち上げ、同様にシリコンバレーに拠点を作成しています。

今後、保険会社がどのようにDigital Transformation/Innovationを起こしていくか、楽しみです。

FinTechでお年玉

FinTechで(通常の銀行振込ではなく、別のアプリケーションで)、お年玉をあげることについて。

会っていない子供にもFinTechでお年玉、さま変わりする韓国の旧正月
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/549762/020100129/

送金するだけでなく、いつ、誰から送金されたかの情報であったり、送金する方のメッセージを保管するサービスがあったらいいと思います。

おじいちゃん、おばあちゃんが孫にお年玉を送る際にちょっとしたメッセージ(テキスト、音声、動画)を添えたりで、孫が大きなってからそのメッセージを見返したりできるのは素敵なことじゃないかなと。

ジュニアNISA講座を開設している銀行等でも、このようなサービスを開始してくれたらと思います。

お金は色も形もないものですが、親や祖父母が自分の子や孫にお金を贈る際、何かしらの想いとともに贈るはずですし、そういったものを残して、あとから見返すことができるようなサービスがあってもいいんじゃないかと。