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2017年3月5日日曜日

FISC 金融機関におけるFinTechに関する有識者検討会

FISCが昨年10月に開催された、FinTechに関する有識者検討会の議事録と配布資料を公表されました。

「第1回金融機関におけるFinTechに関する有識者検討会」議事録、配布資料掲載のお知らせ
https://www.fisc.or.jp/isolate/?id=900&c=topics&sid=336

FinTechにより従来とは異なる外部委託管理の在り方について考えなくてはいけない課題と、官民ともに認識しているようで、本会議でも下記のように外部委託の在り方についての議論がなされています。

外部委託検討会報告書の概要
https://www.fisc.or.jp/isolate/index.php?dl=791E4A099F6B92BCE091DE78A501C0ECE74C826A2273A8F92A2C71DCB42A6693&No=2

2017年1月12日木曜日

金融庁 第2回「決済高度化官民推進会議」

昨日、金融庁で行われた第2回「決済高度化官民推進会議」を傍聴してきました。
会議の資料は「決済高度化官民推進会議」(第2回)で閲覧することができます。

この会議は昨年末まで金融庁で行われていた「決済業務等の高度変化に関するワーキンググループ」での議論をもとに、ワーキンググループ報告書で示されたアクションプランのフォローアップし、継続的に高度化に進めるために設置された会議とのことです。有識者や事業会社、金融会社の方々が委員として参画されています。

昨日の会議では全銀協、経産省、FISC(金曜情報システムセンター)の方々が、それぞれが整理した論点、課題とアクションの進捗について報告されていました。

下記の2点が、全体を通しての私の感想です。

1. 予想以上のスピードで、FinTech活用に向けて官民が仕組みづくりを進めている
委員の一人からも、国民のFinTechに対する理解の度合いに比べ、普及する、普及させようとするスピードが早いのではないか、というコメントがありました。
私もテクノロジーに関わる仕事をしているので、一般の方に比べるとFinTechのメリットに関する知見はありますが、それでもそれらが既存の伝統的な金融サービス・商品に組み込まれるとなると、セキュリティや規制など色々クリアにしなくてはいけないものが多いなと考えていたので、議論されているアクションのスケジュール感は予想以上にはやいものでした。

2. FinTech企業が生み出す価値を損なわない仕組みづくりが必要
利用者保護の観点からセキュリティの確保や規制(ないしルールづくり)は必要不可欠であるという前提にたちつつ、FinTechスタートアップのスピード感やイノベーションを損なわない形での仕組みづくりが必要と各所が考えられているようです。

2017年1月10日火曜日

金融庁 決済高度化官民推進会議

明日、金融庁で開催される「決済高度化官民推進会議」(第2回)を傍聴予定です。
先立って、第一回の資料等を閲覧してみました。

私が以前から注目していたのは、決済高度化に向けた 全銀協の取組みについてで言及されている「決済インフラにおけるXML文書への移行」です。

どの回か忘れてしまいましたが、金融庁で開催されていた「決済高度化に関するワーキンググループ」においても言及されていた内容で、既存の固定長の全銀フォーマットのファイルから、取引の内容によりファイルの長さ/形式を変更できるXML形式に送金指図ファイルを変更するというものです。

全銀フォーマットのファイルをご覧になったことがある方はわかるかと思いますが、1レコードのサイズが120byteと限られているたため、本ファイルには必要最低限の情報しか記載されていません。XML形式にすることにより、長さ/形式が可変になり、取引で必要な情報を自由に加えられるようになるため、そのデータファイルを使用し、「請求・支払・入金消込」といった業務の自動化、効率化が行えるといったことが、「決済高度化に関するワーキンググループ」で述べられていたかと思います。

保険会社での仕事では、保険料徴収や保険金支払のシステムも担当することが多く、関連する業務や、それら決済系のテクノロジーやインフラストラクチャーに興味があるので、XML形式を採用することによりインパクトや、業務改革・業務改善を考えるのは楽しいです。

保険会社の業務効率化としては、保険料徴収や保険金支払に関わる各種管理業務をXML形式のデータをソースとして、自動化できるといったところでしょうか。

また、情報系システムの使い方としては、保険料徴収や保険金支払の各トランザクションのデータを、今までは別の業務アプリケーションからのデータ出力や、別ツールでの分析等行っていたのも、XML形式のデータを唯一の形式にして分析のソースにするのが有効かと思います。

既存のアプリケーションからも分析用のデータは出力されているでしょうが、例えば複数アプリッケーションが存在する場合に、どのアプリケーションから出力されたデータを正とするか、といったことを考える際に「決済に用いるデータを正とする」というのが正しい方向かと思います。

保険商品、保険料支払方法、保険被保険者の属性、保険金支払に伴う付帯費用、などなど様々な情報をXML形式のデータに加えることによって、事業費が実際どれくらいかかるか、どのような顧客により事業費がかかっているのか、などデータが取得しやすくなるのではないでしょうか。

結果、現在では想定されていない項目でリスク細分型の保険が提供されるようになったら、保険会社・お客様にとってもベネフィットがあるのかなと思います。