FSAのウェブサイトに、FSAが 書く各金融団体との意見交換会において提起した論点を公表しています。
主要銀行との意見交換での提起された論点が下記にまとめられています。
下記引用にあるように、テクノロジーに関する論点が大半をしめております、かなり積極的な内容となっています。
○ IT テクノロジーの進化に伴いビジネスのゲームチェンジが加速する 中で、将来を見据えた経営全体としての意思決定を遅滞なく行ってい くことが課題。伝統的な銀行業の収益性が低下する上、FinTech 企業の 参入により競争環境も厳しくなる中、資本コストを意識し業務の選択 と集中を進めることが重要。
○ その際、これまでの方針を大幅に変えるような意思決定を果断に実 施できるような態勢が整備できているか、短期的に痛みを伴うが中長 期的に企業価値を向上できるような改革を継続的に行っていけるよう なガバナンスが構築できているかが重要。
○ 法制面でも、環境変化への適切な対応が求められており、昨年は金 融グループ経営や ITの進展を踏まえた制度面での手当てを行ったとこ ろである。本年においても、電子決済分野におけるオープン・イノベ ーションの推進のための法案の提出等を予定。
○ 今後予想される ITの進化に伴う金融サービスのアンバンドリングと 顧客を中心としたリバンドリングの更なる進展などを考えると、現行 の金融規制体系が時代遅れになる可能性も考えられる。顧客の保護と 利便性向上、金融システム維持が確保され、経済の発展に資する規制 体系を前広に考えていく必要。
リスクをとるようなガバナンスのあり方や、金融サービスのアンバンドリング、リバンドリングについて言及するなど、銀行に変化を促すFSAの姿勢が読み取れます。