四大会計事務所 FinTechの取り組み
四大会計事務所とそのグループ会社が、どのようにFinTechに取り組んでいるか、Webで集められる情報をもとに、まとめてみたいと思います。PwC (PwCあらた有限責任監査法人・PwC京都監査法人)
PwC Japanグループ内に「フィンテック&イノベーション室」を設置。
本室では、フィンテック企業と金融機関との連携を含めた、戦略策定、ビジネスモデル構築から実装までのコンサルティングサービスを提供します。また、両者の提携・合併をサポートするアドバイザリーサービス、提携・合併する上での課題であるITセキュリティや規制対応、業務プロセスの統合のサポートや各種保証業務を含めたアシュアランスサービス、ならびに税務・法務面での支援をワンストップで提供します。」また、FinTech協会に法人会員として参加されています。
ソース:http://www.pwc.com/jp/ja/japan-press-room/press-release/2016/fintech-and-innovation-room160729.html
Ernst & Young (新日本有限責任監査法人)
PwC同様、FinTech協会に法人会員として参加されています。
KPMG (有限責任あずさ監査法人)
PwCと同様にグループ内にフィンテック専用のチームを設置しているとのこと
KPMGジャパン(本部:東京都新宿区、チェアマン:高橋 勉)は、金融とテクノロジーが融合したフィンテックを導入推進する金融機関および日本の金融ビジネスに参入する内外企業に向けた金融アドバイザリーサービスを行う組織として「フィンテック推進支援室」を12月26日付で設置しますので、お知らせします。Deloitte Touche Tohmatsu (有限責任監査法人トーマツ)
ソース:https://home.kpmg.com/jp/ja/home/media/press-releases/2016/12/fintech-support2.html
経済産業省の「産業・金融・IT融合に関する研究会(FinTech研究会)」の第一回の集まりで執行役員の方がモデレータを務めたり、第二回の集まりでは「FinTechの成立と既存金融機関への影響」というプレゼンテーションを行っています。
また、全銀協が設置した「ブロックチェーン技術の活用可能性と課題に関する検討会」のメンバーにも名を連ねています。さらには、民間の事業会社/銀行以外に、日本銀行もメンバーとして参加している、「FinTech エコシステム研究会」もトムソン・ロイターと共同で立ち上げていますし、他の3社に比べ、官民恊働での討議に多く参画されているようです。
トーマツ パートナーの永田 高士氏がキャリアインキュベーションのサイトで他の監査法人や、戦略系コンサルティングファームとの違いで説明されているように、政策提言や枠組み作りに強みがあるといったところでしょうか。
私たちにはルールを作ったり、政策の基準となる法律・会計の枠組み等の設計等に関われる強みがあるのです。時には政策提言や法律策定、会計制度の構築等の国家レベルのプロジェクトにも関与します。なお、トーマツではなく、経済産業省がFinTech研究会で作成された資料ですが、産業・金融・IT融合(FinTech)に関する 参考データ集は、各国のおける事例等がまとめられており、2016年時点でのFinTech関係の概況を理解するのに、非常に参考になりました。